
◼️最近、ゴールドが静かだ
2024年から2025年にかけて、あれほど「金価格最高値更新」と連呼していたメディアが、
今や日経平均の話で持ちきりだ。
AIバブルの熱気の前では、金の輝きもかすむらしい。
そんな世間の喧騒をよそに、私には密かに楽しみにしていることがある。
15年前、ピアスが欲しくて始めた純金積立の話だ。
■ ピアスホールを開けた日
40代半ばの頃、ピアスホールを開けた。
せっかくなら、大人の肌に映える上質なものをつけたい。
調べてみると、田中貴金属なら積み立てた純金をジュエリーと等価交換できるという。
「だったら、まずはしっかり貯めてから買おう」
——そんな、自分でも呆れるくらい堅実な発想が、
昔から染みついている。
月々3,000円。当時はそれで1グラム近く買えた。
今の価格を知っている人間からすれば、
信じられないような数字だろう。
■ ピアスを買わなかった理由
10万円ほど積み上がった頃、そろそろ何か良いピアスを、と思った。
思ったのだが——
「そういえば私、ピアスをよく失くすんだよな」という厳然たる事実が頭をよぎった。
ちょうど子どもたちにもお金がかかる時期。
なんとなく、自分の耳元に大金を飾るのがもったいなくなってしまったのだ。
結局、等価交換はせず、そのまま積み立てを続けた。
ピアスのために始めたはずのお金が、
本物の「ゴールドという資産」に化けた瞬間だった。
■ 欲が出た頃
数年前、少し欲が出て月額を5,000円に増額した。
金価格がじわじわと、しかし確実に上がり始めていた頃だ。
そのまま1年ほど続けたが、その後もあまりに勢いよく上がり続けるので、
「これ以上高値で買い増すのも……」と一旦ストップ。
再開しないまま、口座は放置することになった。
ただ、放置した。それだけだった。
■ 積立総額50万円が、今200万円を超えている
かつて、月3,000円で1グラム近く買えた金。
今、その1グラムが驚くような高値をつけている。
私は何か特別な情報をもとに立ち回ったわけではない。
ただ、あのときピアスを買いそびれた、それだけだ。
気づけば、積立総額50万円が200万円を超えている。
田中貴金属の口座を開いたまま、ただ歳月が流れただけ。
50万円を200万円にする投資法など、普通の世界にはそうそう転がっていない。
強いて言うなら「欲しいものを我慢し、そのまま忘れる」
という最強の放置投資法だ。
この輝きを何に換えるか、まだ決めていない。
引き出しの奥に、秘密の宝箱を隠しているようなこの時間が、
今ちょっと楽しい。
追記:
口座管理料が気になって調べたら、
年1,320円だった。
200万円の資産に対して、年1,320円。
何もしなくていい、という結論に5分で達した。
※金投資はあくまで自己責任でお願いします。
私の話は「こういう人間もいた」という一例であり、
投資を勧めるものではありません。

世の中に本当の意味で『無料』なものなんて存在しないわ。良質なものをいただいたら、それに見合った感謝を形にする。それが大人の礼儀というものでしょう。私の毒、受け取っていただけたかしら?
押せばアラ還主婦たちのつぶやきに会えるわよ。