
■スマホに並んだ「お給料アップ」の通知
今朝、目覚めてスマホを手に取ると、画面には通知がずらりと並んでいた。
日経平均が大きく上昇したという景気のいいニュースとともに、資産管理アプリが、私に嬉しい報告を届けてくれたのだ。
増配13銘柄。減配1銘柄。
その結果、私の年間配当額は、寝ている間に3万7289円も増えていた。
世の中、賃上げだ何だと騒がしい。
けれど私には、自分のために健気に働いてくれる企業たちがいる。
何も言わずに「お給料」を上げてくれるのだから、これほど頼もしい存在はない。
■「増配祭り」の顔ぶれを眺めながら
今回の内訳を眺めていると、ちょっとした達成感に浸ってしまう。
たとえば、オリックス(8591)。
1株153円そこそこだった配当が187円に跳ね上がった。2割以上のアップである。
359株持っている私の口座には、これだけで年間6万7,262円の配当が生まれる計算だ。
以前より1万2,000円も増えるのだから、ちょっといいランチに数回行けてしまう。
三井住友FG(8316)も、三菱商事(8058)も、揃って二桁の増配。
さらに任天堂(7974)までが2割も色をつけてくれた。
トヨタに伊藤忠、NTT……。日本を代表するそうそうたる顔ぶれが、
私の資産形成を後押ししてくれている。
この壮観な眺めは、配当投資家だけに許された贅沢な娯楽かもしれない。
■月7万5,000円という「静かな自由」
これで、税引き後の年間配当受取額が90万1,000円を突破した。
総資産3,097万円に対して、利回りは2.91%。
月に換算すれば約7万5,000円である。
「たったの3%?」と鼻で笑う人がいるかもしれない。
確かに、世の中にはもっと派手な利回りを謳う銘柄はいくらでもあるが
私は、“眠れるかどうか” を犠牲にしてまで利回りを追いかけたくはない。
そしてこの数字に甘んじているのには、もうひとつ理由がある。
資産のうち約1,000万円を、あえて「全世界株式ETF(2559)」に振り向けているからだ。
配当金という「今」の楽しみだけでなく、
世界経済の成長という「未来」の果実も、欲張って取りに行きたい。
それが私のスタイルなのだ。
■「自分一代」で終わらせないための設計図
もし、私が自分一人でこの資産を使い切り、華やかに散るつもりなら、
もっと高配当株に全力投球していただろう。
今すぐ配当生活に突入することだってそう難しくはない。
けれど、私はそうしない。
そこには、息子の存在がある
息子のことは過去の記事にも少し書いているが、
彼がこの先、どんな人生を歩むのか正直分からない。
なので、私のポートフォリオは「自分が生きている間だけ豊かに暮らす」ために設計されていない。
高配当株でインカムを積み上げながら、全世界ETFで世界経済の成長も取りに行く。
この二本立てが、私の答えだ。
世間様は「若いんだからどうにかなる」と簡単に言うけれど、
人生はそんな綺麗事だけでは回らないことを、私はもう十分知っている。
だからこそ私は、「自分が生きている間だけ楽しめればいい」という投資はしたくないのだ。
高配当株で日々の暮らしを底上げしながら、インデックス投資で次の世代に繋ぐための「土台」も盤石にしておく。
もし将来、彼がこのまま立ち止まったままだったとしても配当が、心を少し軽くしてくれるかもしれない。
この二本立ての設計図こそが、紆余曲折を経てたどり着いた、私なりの家族への愛の形なのだ。
■「お小遣い」の時期を乗り越えて
2020年に投資を始めた頃は、年間配当なんて数万円だった。
「これっぽっちの金額のために、私は一体何を血眼になっているのかしら、
こんな地味な投資に意味があるの」
そんなことも何度も思った。
子どものお小遣いのような金額を積み上げる作業は、
あまりに地味で、果てしないものに思えた。
でもやめなかった。
そして、迷い、試し、自分にぴったりの今の形を見つけた。
何もしていない朝に届く、増配という名の「ご褒美」。
この確かな手応えを一度知ってしまったら、もう元の生活には戻れない。
派手な投資話に踊らされるのではなく、地に足をつけて、静かに資産を育てていく。
派手さはない。
でも、朝起きた時に、不安より安心が増えている。
そんな「アラカン」の生き方も、悪くないのではないか。
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※本記事は筆者個人の投資経験・考え方をもとに書いたものです。特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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