
五月の心地良い風が吹き抜ける午後、
ふと、2人の「五月」の名前を持つ女性を思い浮かべた。
ひとりはサナエ、高市早苗さん、そしてもうひとりは、
今回の主役、サツキこと片山さつきさんだ。
◼️神様は、不公平だ
彼女のプロフィールを眺めていると、
神様というのは本当に不公平だとつくづく思う。
東大を首席クラスで卒業し、大蔵省という、
かつては男たちの牙城だった場所に
真っ赤なヒールで乗り込んでいった超エリート。
おまけに若い頃はモデルまでこなしていたというのだから、
知性、美貌、育ちの良さ……
女性が欲しがるカードをすべて手中に収めて、
彼女は永田町の階段を駆け上がっていったわけ。
けれど、テレビの画面に彼女が映るたび、
私はどうしてもある部分に目がいってしまう。
そう、あのヘアスタイル。
女性の髪型をあれこれ言うのは野暮だと分かっているのだけれど…
失礼を承知で言わせてもらえれば、
あれは「もったいない」の極致ではないかしら。
あれだけのお金と地位があれば、一流のスタイリストを貸し切りにして、
鏡の前で魔法をかけてもらうことなんて朝飯前のはず。
もっと今の彼女にふさわしい、洗練されたスタイルはいくらでもあるというのに。
◼️あの声が、すべてを変える
けれど、彼女が口を開いた瞬間、私はその「もったいなさ」
を半分くらいどうでもいいと感じてしまう。
あの、低くて落ち着いた、どこかドスの利いた格好いい声。
高市さんにも通じるけれど、あの甘えのない低い声には、
「媚びません」という覚悟が滲む。
あの髪型が彼女にとっての「兜(かぶと)」だとしたら、
あの声は彼女の「刀」なのかもしれない。
◼️「正装」を貫く女たち
そういえば、今、再び話題の細木数子さんも、
あのオールバック?のショートカットを頑なに崩さなかった。
片やデコラティブなボリューム、片や一切の隙もないタイト。
見た目は対極だけれど、どちらも「私という人間を、一瞬で世間に知らしめる」
という凄みにおいては、通じるものがある。
周りのアドバイスなんてどこ吹く風。
自分の「正装」を貫く彼女たちの潔さは、
流行に流されて右往左往する私たちへの、
無言のメッセージなのかもしれない。
◼️完璧な鎧の、たった一つの隙
もちろん、そんな完璧で男前な彼女の鎧に、
ぽっかりと空いた「隙」のようなエピソードがあるから、世の中は面白い。
あんなに賢いのに、こと伴侶選びに関しては、
「人生、偏差値だけでは解けないのね」
と思わせるエピソードもある。
いくらでも選択肢はあったはずなのに。
でも、あの低い声で堂々と持論を述べる彼女を見ていると、
そんな外野のノイズなんて、彼女は鼻で笑い飛ばしているに違いない。
完璧すぎる女なんて、退屈なだけ。
あの「惜しさ」と、それをも凌駕する「男前な声」。
サツキさんのあの髪型を見上げながら、
私は思う。
あれは、彼女が私たちにわざと見せている、
最高に贅沢な「隙」なのかもしれないと。

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押せばアラ還主婦たちのつぶやきに会えるわよ。