
■先生、あなたの人生は何星人でしたか
Netflixのおすすめ欄に、懐かしい顔が出てきた。細木数子。
まだ見ていないけれど、ひとつ聞いてみたいことがある——あなたは自分の人生を、どう読んでいたのですか?
それはさておき。
「地獄に落ちるわよ」
あの頃、あの言葉はそこらじゅうで踊っていた。
テレビをつければ細木数子がいて、本屋に行けば六星占術が山のように積んであって、
職場でも、友人との会話でも、なんとなくあの声が聞こえてくるような時代だった。
■マイバースデイと六星占術と、私
私は子供の頃から占いが好きだった。
マイバースデイを買って、かなり長い間読み続けた。もちろん六星占術も。
自分の星を調べて、本を買って、せっせと読んだ。
確か私は……土星人だったかしら。いや、忘れた。(そのくらい昔の話である。)
■大殺界に、それでも私は動いた
そして私は、大殺界のさなかに、
結婚して、子供を産んで、マンションを買った。
たぶん。
うろ覚えだけど、たぶんそのあたりだった。
でも、止まらなかった。
だって、自分の勢いと想いというものは、占いで止められるものじゃない。
六星占術がなんと言おうと、人生の波というのは、来た時に乗るしかないのだ。
■言葉が、現実を作る
何年か前に離婚した友人がいる。
彼女は結婚した当初からずっと言い続けていた。
「私、大殺界に結婚したから」と。
何年経っても、そのひと言が彼女の中に居座っていた。
占いが当たったのかどうか、それは私にはわからない。
でも思うのだ。
彼女を縛っていたのは大殺界じゃなくて、「大殺界に結婚した」
というあの言葉だったんじゃないか、と。
まるで眠り姫の呪いみたいに、言葉が現実を作っていく。
日本には言霊というものがある。口にした言葉は、現実になる。
■だから私は、良い言葉しか受け取らない
だとしたら——私は、良い言葉しか受け取りたくない。
占い師の言葉は重い。
だからこそ、背中を押してくれる言葉だけを選ぶ。
呪いをかけてもらうために占いを使う気は、私にはない。
「地獄に落ちるわよ」と生きた時代を経て、
私はようやくそう思えるようになった。
人生を動かしているのは、運勢じゃない。
結局、自分が信じた言葉の力だ。
良いものに出会ったとき、そっと感謝を形にできる人が好きよ。画面の向こうへの小さな会釈——お帰りの前に、忘れていないかしら?
押せばアラ還主婦たちのつぶやきに会えるわよ。
