小金持泰子〜汗も涙も流さず静かに資産を増やす〜

必死に働いて節約もしてきた。それでも老後の不安は消えなかった。だから私は投資という選択肢を取った。投資(勿論、NISAも活用)と少しの現金で、静かに資産を積み上げている。汗も涙も流さない主義。だって、お化粧が崩れてしまうわ。

『「不機嫌な老後」を返上する。それが私なりの社会貢献』 


■ どの世代も、それぞれに「割を食って」きた

私たちが若かった頃は、何をするにも不便で、
決して豊かではなかった。
けれど、なぜか未来だけは根拠なく明るかった。
いい会社に入って定年まで勤め上げれば、
退職金と年金で逃げ切れる。
そんな「昭和の幸福論」を、社会全体が疑いもなく信じていた。
(実際は、途中で派手にハシゴを外されて、私も方向転換を余儀なくされたわけだが、それはまた別の話。)
今の40代、50代前半の「氷河期世代」は、もっと切実だ。
バブル崩壊の直撃を受け、努力が報われない不条理を誰よりも身を以て知っている。
そして今の20代、30代。
生まれた時から「コスパ」と「老後不安」をセットで突きつけられ、
守りの姿勢で生きることを強制されている。
最初から「設計ミス」の社会に放り込まれたような彼らを見ていると、
賢明さに感心する一方で、言いようのない切なさがこみ上げる。

■ 母が、こっそり見せつけてくれたもの

そんなことを考えていたら、自分の母のことを思い出した。
「うちはお金がないから大学は無理よ」
私にそう言い聞かせていた母は、いざ自分が定年を迎えると、
ケロリとした顔で旅行三昧の日々を送っていた。
好きなものを買い、好きな場所へ行く。
娘の私から見れば「なんだかなあ」と思うような身勝手な姿だった。
けれど、今ならわかる。
あの後ろ姿が、私に無言のメッセージを送っていたのだ。
「子育てが終われば、自分の時間がくる」
「老後って、案外悪くないものよ」と。
いつの間にか、私も「早く老後が来ないかしら」
と楽しみに待つ大人になっていた。
機嫌よく生きるシニアのイメージを、
母がこっそり私に植え付けてくれていたのだ。

■ 「機嫌のいいおばさん」という静かな革命

だから、私は思う。
私たち世代が楽しそうにしていることは、
決して若者への見せびらかしではない。
「こういう未来もあるよ」という、
生身の見本を見せることなのだ。
将来のための積立も、節約も、もちろん大事。
けれどそれ以上に、今の若者に必要なのは「
歳をとるのも悪くない」
と思わせてくれる大人の存在ではないだろうか。
職場の先輩でも、SNSで見かけたアラカンの見知らぬ誰かでもいい。
誰かが機嫌よく歳を重ねている姿は、
絶望の淵に差す一筋の光……は大げさかもしれないが、
少なくとも「静かな希望」にはなるはずだ。

■ これが、私にできる社会貢献

だから今日も、私は意識して「機嫌よく」生きることにする。
お気に入りの服を着て、美味しいものを食べ、毒にも薬にもならない、
けれど少しだけ鋭い文章を書く。
それが、この不確実な時代に対する、
私なりのささやかな社会貢献だと思っている。


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世の中に本当の意味で『無料』なものなんて存在しないわ。良質なものをいただいたら、それに見合った感謝を形にする。それが大人の礼儀というものでしょう。私の毒、受け取っていただけたかしら?
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