
宝くじの季節になると、夫から『並んできて』と言われる主婦は、私だけではないはずだ。
■ 初夏の風と、招かざる「ドリーム」
「今日からドリームジャンボですね」
という世間の浮かれたニュースに、私は小さく溜息をつく。
今年もやってきた。
わが家の「夫による、私への、行列派遣命令」の季節。
■ 投資はダメで宝くじはOK?
夫は言う。「新NISA?投資信託?そんなのはギャンブルだ。
額に汗して稼いだ金を、得体の知れない株に変えるなんてとんでもない」と。
……どの口が言うのだろうか。
その足で彼は、私に軍資金を握らせ、「当たるという噂の窓口」へ行かせるのだ。
投資は「リスク管理」だが、宝くじは「神頼み」。
彼の中では、統計学よりも
「窓口のおばちゃんの愛想」の方が信頼に値するらしい。
■ マネーリテラシーの芽生え
あの長い行列に並んでいると、ふと思う。
最近、宝くじの売れ行きが落ちているらしい。
みんな、気づき始めているのだ。
「一等前後賞」の夢を見るより、「全世界株式」の複利の方が、
よほど現実的な「ドリーム」であることを。
行列に並ぶ私を追い越していく若者たちの、なんて賢そうなこと。
■ 外れた後のルーティン
結果は、言うまでもない。
外れるたびに夫は、宝くじの神様を恨むのではなく、
なぜか自分の「不運」に酔いしれる。
「俺は、嫌なことには必ず当たるのに、宝くじだけは当たらないんだ!」
……それは不運ではなく、ただの確率の問題であることを、
私は今日も言葉にせず飲み込む。
■ 実は私も、密かな共犯者
そんな夫を冷めた目で見ている私だが、実は告白しなければならない。
深夜、一人でスマホを触っている時、
こっそりネット銀行でポチッと数枚、買ってしまうことがある。
夫に並ばされる「義務の夢」は苦痛だけれど、
自分でこっそり仕込む「秘密の夢」は、ちょっとだけ甘いのだ。
泰子節で言うならば
「人の夢で並ぶほど、暇な人生じゃないけれど。自分の夢には、ほんの少しのスパイスを。」
※本記事は筆者個人の投資経験・考え方をもとに書いたものです。特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
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押せばアラ還主婦たちのつぶやきに会えるわよ。