小金持泰子〜汗も涙も流さず静かに資産を増やす〜

必死に働いて節約もしてきた。それでも老後の不安は消えなかった。だから私は投資という選択肢を取った。投資(勿論、NISAも活用)と少しの現金で、静かに資産を積み上げている。汗も涙も流さない主義。だって、お化粧が崩れてしまうわ。

59歳、まだ諦められないものが3つある…老後2000万円より大切なこと

今日、59歳になった。
お風呂の中で、湯船に沈みながら考えていた。
60歳までに、何かひとつでも成し遂げられるものがあるだろうか、と。
浮かんできたのが、三つ。
国立大学に入学する。
資産を1億円にする。
セレクトショップ兼カフェを持つ。
……我ながら、どうかしている。
でも、笑えない。置いてきたつもりで、振り向くといつもそこにいる夢だから。

■ 大学に行けなかった

母子家庭だった。
そして母は言った。「女の子に大学は必要ない」と。
信じられますか。
そんなに昔の話でもないのに。
行きたかった。
勉強が嫌いなわけじゃなかった。
ただ、お金がなかった。そして、許されなかった。
その悔しさは、消えなかった。
だから私は心に決めた。
自分の子供には、絶対に「お金がないから諦めろ」とは言わない、と。
必死で働いた。
子供たちは、大学に行った。
それでも、私の中の悔しさは、まだそこにある。
59歳になった今も。
国立大学入学:20点
自分次第で結果が変わる、という意味では三つの中で一番フェアな夢だ。
相場も景気も関係ない。やった分だけ、答えは返ってくる。
でも、問題がある。
記憶力だ。
あの頃と同じようには、頭が動かない。
単語を覚えても、翌朝には霧の中だ。
それに加えて夫の「何のために」も待っている。
内側と外側、両方から削られる夢。
20点は、いいとこだと思う。

■ 喫茶店は、ずっと私の城だった

カフェ、と書いたけれど、私の中では今も「喫茶店」だ。
好きなものだけを並べた小さな空間。
コーヒーの香り。
誰かと、とりとめもない話をする午後。
これは「自分の城が欲しい」という夢と、たぶん同じものだ。
ずっと心の奥で燻り続けている。
セレクトショップ兼カフェ:30点
お客様次第、景気次第。
自分がどれだけ頑張っても、読めない部分が大きすぎる。
物件、資金、体力、集客。
現実を並べると、ため息が出る。
でも、消せない。
消す気にもなれない。

■ 夢を叶えるには、お金がいる

ここまで考えて、気づいたことがある。
大学に行くにも、店を持つにも、お金がいる。
お金がないと、夢は夢のままで終わる。
私はそれを、子供の頃に身をもって知っている。
だから働いた。
だから資産形成の勉強をした。
必死で、地道に、ここまで来た。
資産1億円:75点
今、8000万円ほどある。
あと2000万円。
三つの中で唯一、道筋が見えている夢だ。
ただし相場次第、景気次第。
自分以外の要素が大きい。
それでも、諦めなくていい夢だとわかっている。
資産が増えることは、ゴールじゃない。
まだ燻っているあの夢たちのための、燃料だ。

■ 59歳の夢は、バカでいい

結局、現実的なのは資産だけだった。
でも、国立大もカフェも、消す気にはなれない。
バカな夢を持ち続けることと、現実を見ることは、矛盾しない。
少なくとも私は、そう決めている。

59歳。
まだ、諦め方を知らない。



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