
「ほったらかしにしておきなさい」
その一言に、どれだけ救われただろう。
あれこれ悩み、余計なことをしては失敗する——そんな私の癖を、まるで見透かしたように断ち切ってくれた。
山崎元さんは、その明快な語り口で、迷える子羊(あるいは欲深い主婦)の背中を、時に突き放すように、時に温かく押してくれた。
そして、橘玲さん。
『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』をめくったとき、私は目から鱗が落ちる音を聞いた気がした。
世の中には、知っている者だけが通り抜けることのできる「秘密の通路」があるのだと。
同時に、背筋が凍るような思いもした。
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新版 お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ (幻冬舎文庫) [ 橘 玲 ]
無知であることは、それだけで「搾取される側」に回り続けるという——残酷な宣言に等しい。
三十年前、電話帳を必死にめくり働いていた私は、ただの働き蟻だったのか?
否、これからは知性という武器を持って、この世界の隙間を優雅に通り抜けてやる。
私は、静かに、でも激しく、そう決意したのである。
無知は罪——「搾取される側」に回らないために
知らないままでいることが、どれほど危険なことか。
この残酷なまでの合理性を知らなければ、今の資産は築けなかったはずだ。
世の「主婦向けマネー誌」が、節約レシピやポイ活で浮いた数百円を慈しんでいる間に、私はこの世の「不都合な真実」を頭に叩き込んでいた。
主婦向けマネー誌が教えてくれない「不都合な真実」
私が辛口の語り口を好むのは、きっと綺麗事の裏側にある女の本音と、剥き出しの欲望——その潔さに惹かれるからだ。
「丁寧な暮らし」なんていうふんわりした言葉で自分を誤魔化すのは、もう飽き飽き。
私は、知ってしまった。
山崎さんが説く「合理性」の先にしか、本当の自由はないことを。
そして橘さんが指し示す「黄金の羽根」を掴み取るには、誰かに頼るのではなく、自分の足で戦場に立つしかないことを。
働き蟻から投資家へ——血が入れ替わった日
三十年前、電話帳一つで人生を切り拓こうとしたあの「狂戦士」の血は、今、この二冊の本によって、より洗練された「投資家の血」へと入れ替わった。
「泰子さん、そんなに稼いでどうするの?」
誰かにそう聞かれたら、私は少し意地悪な微笑みを浮かべて答えるだろう。
「不労所得という名の自由を抱きしめて、誰にも邪魔されない人生を手に入れるの。それのどこがいけないの?」
投資とは、単なる数字の遊びではない。
人生の主導権を取り戻すための、最も静かで、最も激しい戦いだ。
算盤を弾く指先は、今日も止まらない。
だって私の野望は、山崎さんも橘さんも教えてくれなかった「極上の結末」——完璧な自立——を求めているのだから。
※本記事は筆者個人の投資経験・考え方をもとに書いたものです。特定の銘柄や投資手法を推奨するものではありません。投資にはリスクが伴います。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。
「情報をタダで吸い取るだけ吸い取って、何の手間もかけずに立ち去る。……それって、なんだか品がないと思わない?
私のブログをここまで読み進めてくださったあなたなら、そのくらいの余裕はお持ちだと信じているけれど。
心の余裕、見せていただける?」

