小金持泰子〜汗も涙も流さず静かに資産を増やす〜

必死に働いて節約もしてきた。それでも老後の不安は消えなかった。だから私は投資という選択肢を取った。投資(勿論、NISAも活用)と少しの現金で、静かに資産を積み上げている。汗も涙も流さない主義。だって、お化粧が崩れてしまうわ。

頼んでもない点々が、人生には降ってくる

◼️だれが頼んだその点々 私はたしかに「キスだらけの人生」と 打ったはずなのだ。 指先にまで色香を込めて、甘く、うっとりするような一文を。 なのになぜか、変換キーを叩いた瞬間に現れたのは「キズだらけの人生」という、 あまりに救いのない文字列だった…

生まれた瞬間から不公平 〜地獄民から始まった、私の地図〜

◼️時間は平等、は本当か 「時間だけは、みんなに平等に与えられている」 よく言われる言葉だ。 その言葉が、ずっと喉に刺さった魚の骨のように、私を不快にさせてきた。タクシーに乗れる人と、乗れない人。 家事を外注できる人と、できない人。 そして、生ま…

地獄の住民票と、昭和という魔物

◼️地獄の住民票 最近、細木数子さんのドラマ『地獄に落ちるわよ』を観ている。 あの「アンタ、地獄に落ちるわよ!」 という強烈な決め台詞を聞きながら、私はふと思ってしまった。 「あれ? うちの母、地獄に住民票があったんじゃないかしら」と。ドラマのス…

任天堂が増配した。息子に渡したい株の話。

◼️21%増配という知らせ 5月8日、任天堂から増配の知らせが届いた。 1株あたりの配当が、181円から219円へ。+38円の増額だ。 100株保有している私にとって 年間配当は21,900円になる計算。 増配率21.0%。なかなかやってくれる。 ◼️相性の良い会社 数字だけで…

愛だけじゃ,親の足は軽くならない

結婚して、慣れない家事と仕事の両立に追われていた新婚時代。 あの頃は、バタバタする毎日さえも「あぁ、私、家庭を築いているわ」 なんて、どこかうっとりしながら乗り越えていたものよね。それから子供を授かって、子育てという名の怒涛の日々。 我が子は…

紐はないのに、ほどけない。——「財産断捨離」とわが家の夫

■ 新聞広告に、でかでかと躍っていた 新聞の広告欄に、でかでかとこんな文字が躍っていた。「財産断捨離のすすめ」著者は精神科医の和田秀樹さん。三刷出来、とある。売れているらしい。財産断捨離のすすめ ボケを遅らせ、争族を防ぐお金の使い方 [ 和田秀樹…

「地獄に落ちるわよ」と生きた時代

■先生、あなたの人生は何星人でしたか Netflixのおすすめ欄に、懐かしい顔が出てきた。細木数子。 まだ見ていないけれど、ひとつ聞いてみたいことがある——あなたは自分の人生を、どう読んでいたのですか?それはさておき。 「地獄に落ちるわよ」 あの頃、あ…

こどもの日、28歳の息子はまだ子供部屋にいる

■なぜ今日、これを書くのか 今日はこどもの日だ。子どもたちが小さかった頃、この日に何をしていたか、もう正確には思い出せない。 ただ、あの頃の私には「将来への漠然とした不安」はあっても、 「具体的な心配」はなかった。それが今は逆になった。 ■私が…

『「不機嫌な老後」を返上する。それが私なりの社会貢献』 

■ どの世代も、それぞれに「割を食って」きた 私たちが若かった頃は、何をするにも不便で、 決して豊かではなかった。 けれど、なぜか未来だけは根拠なく明るかった。 いい会社に入って定年まで勤め上げれば、 退職金と年金で逃げ切れる。 そんな「昭和の幸…

「自由」という名の、一番贅沢な買い物

職場の同僚に、またしても 「泰子さんはお金持ちだからいいわよね」 と言われてしまった。 私が 「還暦を迎えたらスパッと会社を辞めて、あとは好きなことをしてのんびり暮らしたいの」 と口にするのが、彼女にはよほど浮世離れした話に聞こえるらしい。 彼…

還暦前の私に、毎年お金をくれる相手の話——三菱商事と累進配当

◼️たった15円、それでも増えていくお金 1株110円から125円へ。 たった15円、と言えばそれまでだけれど。100株持っていれば、年間12,500円。ちょっと気の利いたお店で、 ひとりで静かにランチができるくらいの金額。——さて。こんな還暦間近の私に、 誰が「何…

「宝くじの行列で考えた オルカンより窓口のおばちゃんを信じる夫たちへ」

宝くじの季節になると、夫から『並んできて』と言われる主婦は、私だけではないはずだ。 ■ 初夏の風と、招かざる「ドリーム」 「今日からドリームジャンボですね」 という世間の浮かれたニュースに、私は小さく溜息をつく。 今年もやってきた。 わが家の「夫…

59歳、まだ諦められないものが3つある…老後2000万円より大切なこと

今日、59歳になった。 お風呂の中で、湯船に沈みながら考えていた。 60歳までに、何かひとつでも成し遂げられるものがあるだろうか、と。 浮かんできたのが、三つ。 国立大学に入学する。 資産を1億円にする。 セレクトショップ兼カフェを持つ。 ……我ながら…

1500万円のほったらかし、50代主婦の投資術

■ 日経6万円の日、私の持ち株はマイナス10万円 昨日、日経平均が終値で6万円を超えたのよね。 世間は大騒ぎだけれど、私はといえば「ああそうなの」とテレビを眺めていただけ。その日の私のポートフォリオなんて、マイナス10万円ですもの。株っていうのは、…

藤を見に行った日、私は選べる場所まで来ていた

■藤棚の下で気づいてしまった 藤は、きれいだった。淡い紫が風に揺れて、光をやわらかく受け止めている。 あんなふうに、ただ静かに在るだけで美しいものが、 この世にはあるのだと、少しだけ見とれてしまった。けれど、その下にいる私は、少しも自由じゃな…

夫とお金の価値観が合わないとき、私がやったこと

夫婦であっても、お金の価値観は驚くほど違う。むしろ、同じである方が珍しいのかもしれない。私たちも例外ではなかった。そしてそのズレは、静かに、しかし確実に日常に影響を与えていた。 ■違和感の始まり 同じ家に住み、同じ生活をしているのに、 見てい…

50代主婦が資産を増やすまでにやったこと【失敗と現実】

私の資産形成は、決して順風満帆ではなかった。 むしろ、何度も「溶ける音」を聞いてきた側の人間である。投資というものは、華やかな成功談ばかりが語られるけれど、 実際はそんなに都合よくはいかない。それでも、少しずつ「減らさない力」と「増やす力」…

自分のお城に憧れた少女と失った夢

五十年前、社宅の片隅で 我ながら、つくづく業の深い女だと思う。 実家は古くて、狭くて、薄暗い社宅だった。 自分の部屋など、夢のまた夢。 そんな少女にとって、新聞の折り込みチラシに挟まれた間取り図は、 立派な「現実逃避ツール」だったのである。 お…

私が城を持つと決めた夜

還暦前の女が、真夜中に物件を物色している 夫の寝息が規則正しくなったのを確かめてから、私はそっとパソコンの画面を切り替えた。 投資サイトから、不動産サイトへ。「ここのリビング、南向きね。カーテンはリネンにして、ソファはグレー……」声に出さず、…

2000万円の男と500万の女

もし家事育児をすべて外注したら、いくらかかる? もし、私がこなしてきた家事や育児をすべて外注していたら、 一体いくらかかると思っているのかしら。 掃除、洗濯、料理、そしてあの壮絶なワンオペ育児。 それらをプロに頼めば、月数十万、年間で数百万。 …

サンジョルディの日に、自分への「勲章」を

先日このブログに綴った、朝井リョウさんの『イン・ザ・メガチャーチ』の話。 イン・ザ・メガチャーチ [ 朝井リョウ ]思いのほか多くの方に読んでいただいて、「お金と幸せ」の相関関係について、また考え込んでしまった。 そして明日がサンジョルディの日だ…

健康は、オルカンより先に仕込んでおくべきだった

週末に控えた健康診断、そして静かな後悔週末に健康診断を控えて、私はひとり、静かに後悔している。 隣を見れば、定年した途端に通院が「日課」になった夫がいる。現役時代は「気合で治す」と豪語していた人が、今や内科・歯科の領収書と大量の錠剤を毎月律…

黄金の羽根を知らない主婦は永遠に飛べない ――私が主婦向け節約雑誌をゴミ箱に投げ捨てた理由――

「ほったらかしにしておきなさい」 その一言に、どれだけ救われただろう。 あれこれ悩み、余計なことをしては失敗する——そんな私の癖を、まるで見透かしたように断ち切ってくれた。 山崎元さんは、その明快な語り口で、迷える子羊(あるいは欲深い主婦)の背…

10円の攻防、私の反逆

昭和32年生まれの夫という、時代の標本 昭和32年生まれの夫というのは、本当によくできた「時代の標本」である。 現金至上主義、貯金こそ正義、そしてスーパーのチラシへの愛情は、 もはや信仰の域に達している。 定年退職してからというもの、一日の相当な…

 善意という名の罠—私は置かれた場所では咲かない〜資産も人生も自分で選んだ陽だまりで〜

あなたの周りに、本当の意味でお金に余裕がある人はいらっしゃる? あなたの周りに、本当の意味で「お金に余裕がある」方って、 はたしてどれくらいいるかしら? もし一人でもパっと思い浮かぶなら、 あなたは相当な運の持ち主。でも、問題はそこから。 その…

小金持泰子の静かなる移送 〜沈黙の中にしか守れないもの〜

すべてを話すことが、信頼だと思っていた 夫婦なんだから、すべてを共有するべきだ。 かつての私は、それを疑いもしなかった。 何かを決めるたびに夫に相談し、 「いいんじゃない」と言われてから動く。 それが正しくて、穏やかで、どこか安心できる形だと信…

 懲りない女の、逆襲の始まり

10年前の私、1円稼げず白旗を揚げる 白状しよう。 50代はじめの頃だったか、 私は盛大にやらかした。 「ブログでお小遣い稼ぎ!」 と鼻息も荒くアフィリエイトの世界に乗り込んだはいいものの、 報酬画面に並んだ数字は、 1円、10円、1円、10円……。思わず目…

若さという名の狂気、老いという名の算盤

電話帳一つで、人生を切り拓いていた かつての私は、電話帳一つで人生を切り拓いた狂戦士だった。 三十年前、二十代後半の記憶を紐解けば、 そこには恐ろしいほど『無鉄砲』な女が立っているのである。 保育料五万円と、えいやっのマンション 貯金なんて一千…

資産が溶ける音を聞きながら、震える指で残した千円

投資家デビュー、そして「長期・分散・低コスト」との出会い 2020年1月 私の投資家デビューは激動の幕開けとなった。 ようやくニーサ口座が開設できた頃、私は「山元さん」こと山崎元さんの著書を読み、 投資信託という道も選び始めていた。山元さんが説くの…

「甘い優待と、危険な自惚れ。〜奇跡の逃げ切り投資術〜」

最初のターゲットは、身近な「無印良品」か、それとも「コメダ珈琲店」か。 結局、家のすぐ近くにあって、 シロノワールを食べる自分の姿が一番しっくりきた「コメダ」に決めた。 当時100株で、だいたい20万円くらいだったかしら。 それを買う時の緊張感とい…