小金持泰子〜汗も涙も流さず静かに資産を増やす〜

必死に働いて節約もしてきた。それでも老後の不安は消えなかった。だから私は投資という選択肢を取った。投資(勿論、NISAも活用)と少しの現金で、静かに資産を積み上げている。汗も涙も流さない主義。だって、お化粧が崩れてしまうわ。

給料は減った。ボーナスも消えた。それでも社長一族の暮らしは豊かだった。


◼️なんだかなと思っていること

常々、なんだかなと思っていることがある。
私は社員30名ほどの小さな会社で働いている。
社会に出て二社目の会社で、結婚する少し前に入社した。
気が付けば30年以上になる。
結婚し、子どもを二人産み育てながら、
ずっとフルタイムで働いてきた。
振り返れば、本当にいろいろなことがあった。
辞めたいと思ったことは一度や二度ではない。
それでも生活のため、子どもたちのため、
そして何だかんだ言いながら仕事そのものは嫌いではなかったのだろう、
ここまで続いてきた。


◼️リーマンショックという記憶

特に大変だったのはリーマンショックの頃だ。
当時は50名近くいた社員がリストラにより会社を去った。
給料も減った。
ボーナスはしばらく姿を消した。
あの頃は会社が生き残ることが最優先だったのだろう。
社員もみんな必死だった。
そして現在。
あの頃からさほど給料も上がらず、
会社の規模は30名ほどになったままだ。


◼️社長の息子たち

そんな会社に、15年ほど前だったか、
社長の長男が入社してきた。
その後、次男も入社した。
二人とも別に嫌な人ではない。
むしろ感じの良い人たちだと思う。
だから余計に複雑なのかもしれない。
長男は入社してしばらくすると結婚し、
高級マンションに住み始めた。
車もファミリーカーの上位グレード。
携帯電話もいつも最新機種だ。
次男も広い土地に立派な注文住宅を建て、
なかなか良い車に乗っている。
社長ご夫妻も含めて、当然と言えば当然なのだが、
みな豊かな暮らしをしているように見える。
もちろん、実際の懐事情など私には分からない。
見えているのはほんの一部分だ。


◼️それでも時々思ってしまう

それでも時々思ってしまう。

あの人たちの豊かな暮らしは、
私たち社員の日々の働きの上に成り立っている部分もあるのではないか、と。
もちろん経営者には経営者の苦労がある。
会社が傾けば責任を負うのは経営者だ。
眠れない夜だってあるだろう。
だから単純に不公平だと言いたいわけではない。
ただ、30年以上会社員をやっていると、
会社員という立場の限界のようなものを感じるのである。


◼️会社員という立場

会社員は守られている。
毎月給料が振り込まれる。
社会保険もある。
有給休暇もある。
私もその恩恵をたくさん受けてきた。
もし自分で商売をしていたら、今の暮らしはないかもしれない。
そう考えると、会社員という立場は本当にありがたい。
その一方で、どれだけ会社が利益を出しても、
自分の取り分が大きく増えるわけではない。
頑張っても、自分で自分の給料を決めることはできない。
会社が苦しくなれば給料は減る。
会社が儲かっても、それほど増えない。
何ともな立場である。


◼️このまま定年まで働いて、その後は

若い頃はそんなものだと思っていた。
でも50代も後半になると考える。
このまま定年まで働いて、その後はどうなるのだろう。
会社は毎月の給料をくれる。
でも老後まで面倒を見てくれるわけではない。
年金だけで悠々自適という時代でもない。


◼️だから私は株を始めた

だから私は株を始めた。
今さら起業する気力も体力もない。
経営者になりたいわけでもない。
けれど株なら買える。
ほんの少しだけでも、
「働くだけの人」から「持つ人」の側へ近づいてみたかった。

もちろん現実は甘くない。
株価は裏切るし、含み損に頭を抱えることもある。
それでも、自分でリスクを取って、自分で決める。
その感覚は会社員生活ではなかなか味わえないものだった。


◼️せめて株主くらいには

社長一家の車を見るたびに、今でも少しモヤモヤする。
正直に言えば、羨ましい気持ちもある。
我が家など車すらない。

もっとも夫も私も運転が好きではないし、
子どもたちも興味がないので困ってはいないのだけれど。
それでも立派な車や素敵な家を見ると、
人間だからいろいろ考えてしまう。
ただ最近は、少しだけ考え方が変わった。
あの人たちは会社を持っている。
私は株を持つ。
スケールは比べものにならない。
けれど還暦目前の私にできることは、誰かを羨むことではなく、
自分なりに資産を積み上げることなのだろう。
社長の息子にはなれない。
今さら社長にもなれない。

だからせめて株主くらいにはなっておこうと思うのである。


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悲しむ暇もないと彼女は言った――相続とモノと、私の覚悟


◼️同僚のお父さんが亡くなった。

悲しむ暇もない、と彼女は言った。

四十九日も終わらないうちから、
銀行、法務局、税務署、不動産屋——書類と窓口のハシゴが続いているらしい。
兄弟ともいろいろあるとか。
「お母さんには遺言書いてもらう。絶対に」と、憔悴しながら笑っていた。

笑えない話だ。

◼️負の遺産

思えば義母が逝ったとき、私たちも少しそれに近い匂いを嗅いだ。
義母はモノを溜め込む人だった。
その才能は見事に夫に受け継がれている(これはまた別の話として封印する)。
溜め込む、というのは控えめな表現だ。
百貨店の包装紙、紙袋、リボン。夫の小学校の名札と成績表。
未使用のまま箱に入った食器、エプロン、セーター——私が母の日に贈ったものまで、
綺麗なまま仕舞われていた。
金融資産と不動産だけならまだしも、こういうものの整理は、
悲しみより先に頭と体力を使う作業だった。
今は遺品整理業者もかなりの値段になる。
残されたモノの処分に、まとまったお金が出ていった。
相続というのは、残された人への最後のプレゼントにも、最後の置き土産にもなる。

◼️うちの母は、わりとちゃんとしている。

先日さらっと言っていた。
「保険で、あなたたちが揉めないように振り分けてある」と。
母は波瀾万丈な人だ。
いろんな人間に、いろんな想いをさせられてきた。
そういう人生を歩んできたからこそ、「残された人間が揉めないように」という発想が、
自然に身についたのかもしれない。
根回しが静かで、完璧だ。

◼️では私はどうか。

夫の資産については、わりと早い段階から手を打っている。
前妻との関係があるので、マンションはおしどり贈与で私名義に。
金融資産は子どもたちへ、保険で。
このあたりは以前も記事に書いた。
問題は、私自身の資産だ。
ここ数年でそこそこ育ってきた。
配当も積み上がってきた。
もし私に何かあったら、それはそのまま相続財産になる。
子どもたちに残るのは嬉しい。
でも、できることなら手続きや税金の負担は少しでも軽くしておきたい。
年110万円の非課税枠
地味だけど、10年続ければ1,100万円。
子どもが2人いれば、2,200万円。バカにできない数字だ。
まだ実行できていないが、そう遠くないうちに始めようと思っている。
配当が育っていく横で、少しずつ子どもたちの口座にも種を蒔いていく。
それが今の私の「終活」の入り口だ。

◼️同僚の言葉が頭に残っている。

「悲しむ暇もない」

せめて私は、残す側になるとき、
そういう宿題を子どもたちに押しつけたくない。

お金の話は、生きているうちにするものだ。



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特定の行動を推奨するものではありません。具体的な手続きは専門家にご相談ください。

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下がるなら買う。株と一緒に階段を降りていく。


週末の日経先物が-5.8%という数字を見て、
月曜日はどうなることかとドキドキしていた。
ところが蓋を開けてみれば、思ったほどの下げではない。
「言うほど安くないじゃない」
それが正直な感想だった。
それでも、もうすっかり買う気になっていたので、
結局買ってしまった。
今回買い増したのはこの7銘柄だ。

◼️含み損銘柄を中心に、あえて買い増す理由

積水ハウス、サンゲツ、日経半導体ETF、MXS全世界株式。

MXS全世界株式以外は現在含み損の銘柄である。
含み損の銘柄をわざわざ買い増すのは、
取得単価を下げるためだ。
株価が下がった局面で少しずつ買い足していけば、平均取得単価が下がり、
回復したときに利益が出やすくなる。

でも正直に言う。
なんの分析もしていない。

「下がってるから、そろそろ買い時かも」

その程度の根拠である。
投資系ブログらしからぬ話だが、
私の場合はいつもそんなものだ。

◼️積水ハウスを積極的に買っている理由

先日から積水ハウスは下げた日に買っている。
積水ハウスの配当月は4月と10月だ。
高配当株投資をしていると、
配当月が6月と12月に偏りがちである。

4月と10月に配当が入る積水ハウスは、
私にとって貴重な存在だ。
将来リタイアして配当生活に入ったとき、
毎月の収入を少しでも均したい。
そんな理由もあって、ここは積極的に積み増していきたいと思っている。

◼️日経半導体ETFはすけべ心

今日買うつもりはなかった。

でも画面を見たら、-7%以上の下落。
バーゲン会場で、買う予定もなかった服に「70%OFF」のシールが貼ってあるのを見て、
急に物欲が燃え上がってしまうあの感覚。
気づいたら買い物カゴに入っていた。
これをすけべ心と言わずして何と言おう。
明日以降も下がれば、また買う
今回はあくまで「チビチビと」の第一弾である。
このまま相場が下がり続けるかどうか、私には読めない。
ただ、下がればまた少し買う。
株と一緒に階段を降りていくイメージだ。
焦らず、余力を残しながら、一段ずつ。
そしてたぶん、その途中で何度も
「まだ下がるんかい」と言うことになるだろう。

夫は今回も蚊帳の外で。


※本記事は個人の投資経験に基づくものであり、特定の銘柄・投資手法を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任でお願いします。


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世の中に本当の意味で『無料』なものなんて存在しないわ。良質なものをいただいたら、それに見合った感謝を形にする。それが大人の礼儀というものでしょう。私の毒、受け取っていただけたかしら?
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公的保険で十分かもしれない。それでも私が医療保険をやめない理由。


◼️万が一の8,800万円


30年以上前の話、会社には昼休みになると
「保険のお姉さん」が出入りしていた。
飴やらお菓子やら小まめに配ってくれる。
そしてちょっと世間話したり…
あの頃は、それが当たり前の時代だった。
そして若い私たち夫婦は世間の仕組みを何も知らず、
言われるがままにD生命の「夫婦型」の保険に加入した。
死亡保障は、たしか8800万円。
「これで、夫に万が一のことがあっても安心ね」
本気でそう信じていた。
いま振り返ると、私は一体、
何からそんなに守りたかったのだろう。

◼️保険料という名の、静かな重圧

子どもが生まれ、学資保険を組み、
マンションを買って住宅ローンが始まった。
乳児の保育料は驚くほど高い。
にっちもさっちもいかなくなって、
重い腰を上げて家計簿をつけ始めたとき、私は愕然とした。
保険料が、月に4万円近くに膨れ上がっていたのだ。
しかも、よくよく規約を読んでみれば、
この「夫婦型」は夫に何かあったら
私の保障まで一緒に消えてしまう仕組みだった。
そうなれば、私はまた一から入り直さなければならない。
ここでようやく、私は立ち止まった。
夫にはある程度の死亡保障と厚めの入院保障を。
私は最低限の入院保障だけ。
夫婦の保障をきれいに切り離し、
2人合わせて月15,000円まで落とした。
月に2万円以上が浮いた計算になる。
あの浮いたお金があれば何ができたか。
考えないようにしよう…

◼️何十年も経って、初めて使ってわかった「現実」

それから長いこと、私たちは保険のお世話にならずに
健康に過ごすことができた。
初めて「その時」が訪れたのは、随分と後になってからのこと。
50代になって間も無く私が網膜剥離で緊急入院・手術となった。
入院は5日間。私は迷わず個室を選んだ。
病気というだけでただでさえ落ち込んでいるのに、
大部屋で他の患者さんに気を遣いながら夜を明かすなんて、到底無理だと思ったから。
ここだけは、絶対に譲れない私のラインだった。
請求書の総額は、約20万円。
さあ、保険の出番だと申請したものの、
保険会社から振り込まれたのは、わずか4万円足らず。
入院給付金のみで、私が受けた手術は対象外だったのだ。
その事実に、私は手続きをして初めて気づいた。
一方で、私の財布を救ってくれたのは、
毎月給料から引かれていた社会保険の方だった。
手続きをすると、約12万円が戻ってきた。
さらに4年後、今度は夫がS字結腸の手術で緊急入院することになった。
夫もやはり個室を選び、10日ほどの入院で支払いは200,530円。
この時は保険会社から152,500円がおり、社会保険からも44,000円が入った。
一見、保険が役に立ったように見える。
けれど、夫が毎月1万円以上の保険料を、何十年も律儀に払い続けてきた総額を思えば……
いや、計算するのはやめておこう。
2人の収支を並べてみて、突きつけられた現実がある。
個室代という「贅沢」さえ引けば、
かなりの部分が国の制度でカバーできるという事実だ。

◼️日本の公的保険は、実はとても優秀だ

若い頃の私は、この仕組みを本当に知らなかった。
毎月、給料明細を見るたびに「高いなぁ」とため息をついていた健康保険料。
けれどその見返りとして、日本には「高額療養費制度」
という強力な盾が用意されている。
ひと月の医療費の自己負担には上限が設けられていて、
どんなに高額な治療を受けようとも、一定以上の金額は払わなくても済む。
夫にいたっては、もう医療費が2割負担になる年齢だ。
もしタイムマシンがあるなら、若い頃の私の耳元で囁きたい。
8800万円の死亡保障に飛びつく前に、まずは公的保険の守備範囲を理解しなさい、
もしもの場合は遺族年金という制度だってある。
それがお金に振り回されないための鉄則なのだから。

◼️もしもという名の呪い、安心という名の贅沢

保険を見直してから、もう何年か経つ。
いまの保険料は2人合わせて月に10,000円。
ここ数年は、1度も使っていない。
毎月、このお金をオルカン(全世界株式)の積立に回した方が、
よほど合理的で見返りがあることは百も承知だ。
画面の向こうの投資系YouTuberたちも、こぞってそう主張している。
それでも、私はまだ解約のボタンを押せない。
夫はもう、後期高齢者を目前に控えている。
年齢的に、これからが一番病院のお世話になる可能性が高い時期だ。
「やめた途端に、何かあったらどうしよう」
せっかく今までずっとかけてきたのに。。。
この、おどろおどろしい呪縛がどうしても頭を離れない。
保険というものは、結局のところ数字や経済合理性の問題ではないのだろう。
あれは、「安心」という名の、目に見えない不安の値段なのだ。
若い頃の自分になら、「死亡保障8800万なんていらない、共済で十分よ」と、
いくらでも賢そうにアドバイスできる。
けれど、明日の体調さえ予測がつかなくなってきた今の自分には、
まだその答えを出す勇気がない。
今日も私は、使われる予定のない保険証券を、
引き出しの奥にそっと仕舞い込んでいる。


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あと21%で1億円――からの、市場に殴られた朝

◼️昨夜、私は少し浮かれていた

「60歳までにあと21%上がれば、資産1億円も見えてくる」
そんな記事をブログに書いたのである。
もちろん、本気で簡単に達成できるとは思っていない。
それでも、ここ数年の相場を振り返ると、
つい「もしかしたら」と思ってしまう。
人間というのは実に都合のいい生き物だ。
上がっている時は、このまま永遠に上がり続ける気がする。
そして翌朝。今朝のことだ。
市場は、そんな私の鼻を見事にへし折ってくれた。

◼️朝起きたら、世界が真っ赤だった

目が覚めて、いつものようにスマホを開く。
すると目に飛び込んできたのは、
真っ赤な数字の並ぶタイムラインだった。
米雇用統計を受けて米国市場が大きく下落し、
週明けの日本市場も荒れそうだという。
思わず二度見した。
昨夜まで「あと21%」
などと夢を語っていた人間に対して、
市場というものは本当に容赦がない。
たった数時間で景色が変わる。

だから面白いのかもしれないし、
だから怖いのかもしれない。

◼️相場はいつも絶妙なタイミングで裏切る

投資を続けていると不思議なことに気付く。
相場は、こちらの気持ちを見透かしているのではないかと思うほど
絶妙なタイミングで動くのだ。
弱気になって売れば上がる。
強気になれば下がる。

「もう安心だろう」と思った頃に急落し、
「もう終わりだ」と思った頃に反発する。

今回の下落のきっかけも、どうやら米国の経済指標らしい。
景気が強いのか弱いのか。
利下げが遠のくのか近づくのか。
専門家たちが様々な解説をしている。
けれど正直なところ、私にはよく分からない。
分からないものを分かろうとして、一喜一憂する。
投資家というのは案外そんな生き物なのだと思う。
そして私も、その一人だ。

◼️数百万円が動く世界

資産が増えると嬉しい。
でも、増えた資産は同じだけ大きく揺れる。
昔なら数万円の値動きで騒いでいた。
今では数%動くだけで数百万円単位になることもある。
冷静なふりをしているけれど、
本当は全然平気ではない。
月曜日、証券口座を開いて笑顔でいられる自信はない。
むしろ、

「ああああ……」

と声が漏れる可能性の方が高い。
それでも不思議なことに、
売ろうとは思わない。
怖いのに売らない。
人間というのはつくづく矛盾した生き物である。

◼️それでも私が株を持ち続ける理由

これまで何度も暴落を経験してきた。

コロナショック。
急激な円安。
金利上昇。

そのたびに「もう終わりだ」 
という声が聞こえてきた。
実際、私自身も何度もそう思った。
けれど市場は、そのたびに立ち上がってきた。
もちろん今回も同じとは限らない。
明日も来年も上がる保証などどこにもない。
それでも私は、自分が働いて稼いだお金の一部を企業に託し、
その成長の果実を分けてもらうという仕組みを信じている。
いや。
信じているというより、
長い年月をかけて「結局これしか続かなかった」 
という方が正しいのかもしれない。

◼️郵便受けに届く現実

そういえば今週も、
我が家の郵便受けには厚めの封筒がいくつも届いていた。

株主総会の案内。
配当金の通知。
議決権行使の書類。

実に地味である。
おしゃれでもないし、
SNSに載せても映えもしない。

それでも私は、この季節の封筒が好きだ。
「あなたはこの会社の一部を持っていますよ」
そう静かに語りかけてくれる気がするからだ。
世界のどこかで株価が乱高下していても、
日本の片隅にある我が家の郵便受けには、
変わらずその封筒が届く。
その事実だけで、少しだけ心が落ち着く。


◼️遠回りしながら進めばいい

昨夜は「あと21%で1億円」だった。
今朝は、そのゴールが少し遠ざかった気がする。
でも考えてみれば、
人生も投資も一直線ではなかった。

遠回りもした。
失敗もした。
何度も立ち止まった。

それでも少しずつ前には進んできた。
だから今回も、きっと同じだろう。
さて。
昨夜は「あと21%で1億円」
などと景気の良いことを書いていた私だが、
市場は一晩でその鼻をへし折ってくれた。
ありがたいことである。
人生も相場も、
調子に乗った頃がいちばん危ない。
月曜日、どんな数字が待っているのかは分からない。
それでも私は、
いつも通りコーヒーを淹れて一日を始めようと思う。

証券口座を見るのは、そのあとでいい。



※本記事は個人の投資経験に基づくものであり、特定の銘柄・投資手法を推奨するものではありません。
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59歳の悪あがき。あと11ヶ月で1億円に届くのか・・・

59歳の誕生日、湯船の中で三つの夢を書いた。

59歳、まだ諦められないものが3つある

国立大学に入学する。
セレクトショップ兼カフェを持つ。
我が家の資産を1億円にする。

我ながら、どうかしている。
でも、笑えない。置いてきたつもりで、
振り向くといつもそこにいる夢だから。

あの記事を書いてから、ずっと気になっていた。
「一番現実的」と言った1億円、本当に届くのか。
感覚じゃなく、数字で確かめてみることにした。

■ 三つの夢、それぞれの現実

国立大学は、正直もう厳しい。
勉強への意欲がないわけじゃない。
でも現役生と同じ土俵で戦う時間と体力を、
今の自分が持っているかと言えば、答えはノーだ。

セレクトショップ兼カフェは、お金と体力と覚悟がいる。
物件、仕入れ、スタッフ、集客。
60歳目前でゼロから立ち上げる現実を想像すると、
夢のまま置いておく方が幸せかもしれないとも思う。

残るのが、1億円だ。
これだけは、数字で語れる。

■ 現在地

2026年6月4日時点の総資産は、8,104万円。
内訳はこうだ。

株式(現物):4,330万円
投資信託:1,269万円
預金・現金:970万円
債券:585万円
保険:580万円
その他・年金など:370万円

残り約1,896万円。
まだまだ遠い。でも8,000万を超えてきた。

■ 年間どれだけ積み上がるか

昨年1年間の収支(配当含む)を確認した。

収入:約724万円
支出:約472万円
収支差:約250万円

月に換算すると、約20万円が純粋に積み上がっている計算だ。
薄給だと思っていたが、配当が底上げしてくれている。

60歳の誕生日まであと約11ヶ月。
この期間の収支差:約229万円

さらに、60歳で退職金が約500万円入る予定だ。
多くはない。正直、悔しい金額だ。
でもないよりずっといい。
確定している積み上がりだけで、合計約729万円。

8,104万+729万=8,833万円

まだ届かない。残り1,167万円は、市場次第だ。

■ 相場が鍵を握っている

現在、株式と投資信託の合計は約5,600万円。
この部分が約21%上昇すれば、1億円に届く計算になる。

シナリオ別に並べてみる。

市場+5% → 約9,111万円
市場+10% → 約9,391万円
市場+20% → 約9,949万円
市場+21% → 1億円達成

21%。
不可能ではない。でも「きっと上がる」と言い切れる数字でもない。
いや、むしろ厳しい。
相場に祈るのは投資じゃないと分かっている。
私のような投資家にできるのは、
祈ることではなく持ち続けることだけだ。

■ 結論

60歳の誕生日に1億円。
かなり甘くみて、五分五分。
退職金込みで8,800万円台はほぼ確実。
あとは市場が味方するかどうか。
国立大学は無理。カフェも厳しい。
1億は「運次第」。

三つの夢、全部人任せか。

でも8,000万を超えた事実は消えない。
退職金が500万しかない会社員が、
配当込みで年間250万円を積み上げられるようになった。
これは数字が証明している。

1億は60歳に間に合わないかもしれない。
でも間に合うかもしれない。
61歳でも62歳でも…
夢に賞味期限はない。
少なくとも私は、まだ諦めていない。




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良いものに出会ったとき、そっと感謝を形にできる人が好きよ。画面の向こうへの小さな会釈——お帰りの前に、忘れていないかしら?
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売った信越化学が爆上がり。それでも半導体ETF(200A)を買った理由

日経平均が連日最高値を更新している。ニュースはお祭り騒ぎだ。
なのに、私のポートフォリオはほとんど下落している。
「上がってる」と「私の株が上がってる」は、まったく別の話だということを、
投資を始めて数年経った今もたまに忘れる。

◼️退職金で東京エレクトロンを買った同僚の話

2年前、会社の同僚が定年退職した際、
退職金で投資を始めようということになったらしい。
ネットはよくわからない、怖い。だから野村證券の窓口へ。
そこで証券マンに勧められたのが東京エレクトロンだった。
ちょうど株価が落ちていたタイミングで、400万円台だったものが300万円台まで下がっていた。
「今が買い時です。これからは半導体です。」
という説明に納得して、まとまった金額を一銘柄に投じた。
(もちろん、この金額なのでニーサでは買えない。)

その直後、暴落した。
含み損が100万円を超えた。

退職金で買った株が、
買った直後から下がり続けるというのは、精神的にかなりきつい。
私も「良い株だから、待てば上がる」とは伝えた。
東京エレクトロンは日本を代表する半導体製造装置メーカーで、
長期で見れば悲観する必要はないと思っていた。
ただ正直なところ、退職金をいきなり一銘柄に集中させるのはどうなのかとも思っていた。
初心者が最初に買うには、値動きが激しすぎる。

それでも彼は周囲のアドバイスを信じて耐えた。
そして今年、爆上がりした。
含み損が消えて、100万円以上の含み益になった。
めでたい。本当にめでたい。
ただ、それを聞きながら私は別のことを考えていた。

◼️私が整理した銘柄の話

今年に入って、私は個別株の整理を進めた。
以前は50銘柄以上持っていた。
いつの間にかそうなっていた。
買うのは簡単で、売るのは難しい。
気がつくと収拾がつかない数になっていた。
整理の基準はシンプルにした。
配当利回りがそこまで高くなく、含み益もさほど乗っていないもの。
それを順番に手放していった。
そのリストに、信越化学が入っていた。
半導体関連の、文句なしの優良企業だ。
ただ配当利回りはそれほど高くない。含み益も薄かった。
基準通りに売った。売った後は追わないようにした。怖いから。
その後、半導体株が爆上がりした。

信越化学がどうなったかは、知らない…
ことにしている。
ただ、日経平均が最高値を更新するたびに、
少しだけ思い出す。

◼️200Aを買った理由

個別株の半導体はもういい、と思った。
値動きを追うのも、決算を気にするのも、
売り時を悩むのも、全部疲れた。
でも半導体というテーマ自体はやっぱり気になる。
AIも電気自動車も、これから先も半導体なしでは動かない。
日本にも優秀な企業がある。
ならETFでいい。
数日前、株価が下がったタイミングで

200A(NEXTFUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信)を少しだけ買った。

今更感はあった。それでも下落局面を拾うのが私のやり方だから。
翌日から上がった。
たまたまだと思っている。また下がるかもしれないが
金額は小さいので狼狽えることもないだろう。
下がったらまた一株ずつ積んでもいいかなと思っている。
銘柄数を増やすつもりはなかったのに、と自分でも思うけれど。

◼️200Aとはどんなものか

買ってから構成銘柄を調べた。本来は逆の順番だが、私はいつもこうだ。
買ってから「で、何買ったんだっけ」となる。
泰子あるあるである。
良い子は真似をしないで欲しい。

200Aは野村アセットマネジメントが運用する、
日本の半導体関連企業30社に連動するETFだ。
時価総額ウエート方式なので、大きい企業ほど比率が高い。
毎年11月末に銘柄が入れ替わる。信託報酬は0.165%と低い。
NISAの成長投資枠でも買える。
主な構成銘柄を見たら、笑ってしまった。

1位はキオクシア(35%)、
2位が東京エレクトロン(11%)、
3位アドバンテスト、
4位ルネサスエレクトロニクス、
5位ディスコ。
そして6位に、信越化学が4%で入っていた。
売ったのに、結局持つことになった。
形を変えて、ちゃんといた。
投資とはそういうものかもしれない。
個別株の半導体で一喜一憂するより、
ETFで30社まとめて持つ方が私には合っている気がしている。
配当利回りは高くないが、それはわかって買っている。

日経最高値更新のニュースを横目に、今日も私の高配当株たちは静かに下落気味だ。
それはそれで、いい。
配当がもらえればそれでいい。
半導体の分は200Aに任せた。



※本記事は個人の投資経験に基づくものであり、特定の銘柄・投資手法を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任でお願いします。


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世の中に本当の意味で『無料』なものなんて存在しないわ。良質なものをいただいたら、それに見合った感謝を形にする。それが大人の礼儀というものでしょう。私の毒、受け取っていただけたかしら?
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